くんぞうの独り言~春休みの有効活用~
「春休み」という言葉には何とも甘い響きを感じます。学年が変わる間にあるこの時期は、特別なにかに追い立てられるわけでもなく、かといってなにもすることがないというわけでもなく、だんだん暖かくなってくるのにまだ寒い朝があったり、中途半端なのにわくわくする、そんな長期休暇をどのように過ごせばよいのでしょうか。
学習面では、塾の性質や地域によってさまざまなプランに分かれているようです。大手進学塾などでは年度替わりが3月の為、次年度の先行学習をします。一般の塾では8割を前年度の復習にあて、2割を予習にあてます。地域の小さな塾では復習テストにむけて、ほとんどを復習にあてます。学習支援室では3月中を復習に、4月から予習に入れれば良いと考えています。特に、今年度のテストで6割以下の点数だった人たちは復習に重点をおくべきです。理社は受験体制にはいってから本格的に始めても間に合う可能性はありますが、国数英はそれぞれ前年の範囲に上乗せされていく教科の為、そこを理解できていないと非常に苦しむことになります。中学生にはそれぞれに支援室独自の春課題を計画表とともに作成して渡しますのでしっかりと遂行してくれることを期待しています。
ただ、このわくわくする春休みを勉強だけに使えと言いたいわけではありません。どんどん外出して遊んで、リフレッシュして、見聞を広げましょう。昨今の受験では知識を基にした知見、見識が求められることが多々あります。一見、勉強と関係なく思えることもどこかでつながっているものです。楽しみましょう。(感染対策をお忘れなく)
外出する機会に恵まれない人は、この機にたくさん本を読みましょう。読書は見聞を深め、精神を豊かにしてくれます。小説、評論、エッセイ、実用書、ラノベ、漫画etc.好きなものを好きなだけ読みましょう。
ここからは、春休み中にしてほしくないことをひとつだけ書きます。このところ、学生・生徒の国語力の低下が懸念されていますが、その原因のひとつにyou tubeなどの動画の閲覧時間の増加が関係しているとの指摘があります。小学生のころから動画慣れした人の中には、漫画のコマ割りの順序さえ理解できない人もいるらしいです。時間も浪費しますし、大人になってから見てほしいですね。見るのではなく、むしろ、動画を撮って編集までやるなら尊敬しますけど(you tuberになれとは言ってない)。
なんにせよ、この春休みはいろいろな使い方ができます。各自目標や、やりたいことを定めて、充実したお休みにしてください。もちろん、来年度1学期からロケットスタートすることを念頭において。