くんぞうの独り言~令和4年度長野県公立高校入試考察~
先日、長野県学びの改革支援課より昨年度高校入試結果について平均点等の発表がありました。5教科合計点数の平均は237.1点と、平成24年度の227.9点以来10年ぶりに260点を割り込み、さらに、5教科すべてにおいて各平均点が前年度平均以下となり、コロナの影響が否めないとはいえ全体的に難化傾向にあったといえます。特に理科は平均39点と衝撃的な結果となりました。各教科とも今年度の入試に対して、多方面から考察し、対策を行う必要があります。
国語と数学は平均とモードがほぼ一致し、得点グラフもだいたい線対称になっているので入試らしい設問であったと感じます。それでも平均点が下がったのは、国語では記述や作文での配点が増えたこと、数学では単純な計算問題が減り、一行問題の難易度が増したことによると考えられます。社会と理科ではモードが平均より上振れし、受験対策をしっかりした人とそこまでできなかった人に大きな差がついたようです。両科目とも日常生活に沿った事象について問われる問題が増え、思考力が試され、さらに記述問題の配点が増えたことで平均点が下がったと考えられます。英語はモードが平均より大きく下振れし、今までピークが二極化していた傾向よりさらに厳しい結果になったようです。英作文への比重が増えたこと、問題文が相変わらず長いことを克服できたかどうかでかなり点数に差がつく設問となりました。
平均点がここまで下がった根源には大学入試改革があります。センター試験が共通テストと名を変え、特に英数は傾向も大きく変わりました。この影響は小さくなく、各都道府県の高校入試も合わせてきています。思考力や表現力を求める問題が増えてきたこともひとえにこの改革が影響しているといえます。基本知識をしっかり入れた上にそれを用いて思考し、表現することを求められるようになったということです。
では入試で望み通りの点数を取るにはどうすればよいかというとまず、しっかり学校の授業に集中して臨むことです―実験は特に―。さらに、今の時代新聞を読めとはいいませんが、ニュースと天気予報は毎日確認しましょう。教科書をよく読み、漢字・英単語・計算・重要用語など基本中の基本はきちんとおさえましょう。家族や友達とコミュニケーションをとり、相手の言うことを理解し、自分の思うことが伝わるように話しましょう。読書・映画・音楽鑑賞なども感性を高めます。勉強の邪魔にはなりません。興味を抱けるといいですね。毎日、起きている間は常に小さな決断の連続です。ぼーっとせず、一つ一つ瞬時に考える癖をつけましょう。自分なりの判断基準を養えるはずです。
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