くんぞうの独り言~その5~ケアレスミス
テストが終わり、答案が返却され、結果を聞くと生徒たちは「ケアレスミスが多かった」「ケアレスミスがなければ何点いってた」と言い訳をします。そう、言い訳です。ケアレスミスという言葉はいったい誰に対する免罪符なのでしょうか。
ケアレスミスとはいったい何なのでしょう。普段の自分ならば何事もなく解けていた問題、焦りさえしなければ書けていた答え、通常の勉強中ならばこんなミスはしない、本当はできるのにたまたま間違えた、テストを返されたときにそう思い、別にわざわざやり直す必要はないと自分で納得した間違いのことでしょう。たしかにそうかもしれません。別の機会に類似問題を解けば難なく解けるのでしょう。しかし、それで終わりにしても良いのでしょうか。
ケアレスミスもミスも同じものです。ミスなら-3点だけどケアレスミスだから-1点なんてことはありません。そしてそれを減らしていくことが点数を上げるうえでまず大切な事なのです。ちょっとしたミスだからあまり気にしなくてもいいと思っていたら、とても大きな勘違いをしていたことに後から気づくということは大変よくあることです。では、テストでミスを防ぐためにはどうすれば良いのでしょう。
まず、どんな些細なミスも理解や経験が不足しているからこそ起こる現象だと認識することです。テストを返されたときに間違いを確認し、丁寧にやり直す。正答をただ写すだけでなく類題を解いてきちんと理解できているか確認をする。なぜその問題を間違えたのか原因を探す。理解不足なのか、練習不足なのか、時間がかかりすぎるのか、問題文の読み間違いや解答欄への記入ミスということもあるでしょう。そもそも勉強をしていないとか、授業を真面目に聞いていないという根本的な原因に行き着く可能性だってあります。反省したら対策をたて、次のテストに向けてどのように生かすかを考え、丁寧に計画を練る。出来うる限り細かい計画を立て、一日一日着実に実行する。現時点でのやれることをすべて行なってテストに臨む。それの繰り返しです。社会人になるまで続きます。早くこの繰り返しのリズムに慣れれば、結果も早めに出てくると期待できます。原因がわからないときは是非相談してくださいね。
ケアレスミスという都合の良い言葉でごまかしたり、軽く考えたりせずに、間違いから逃げずにどうか自分で自分を見つめなおしてください。間違えたり、失敗したりすることは、さらに成長するためにとても重要な経験です。恐れずにチャレンジして次への糧としましょう。
ごまかさず、なぜを探そう。正々堂々と。
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